管用タップとは、管用雌ねじを形成する際に使用するタップです。そもそも、管用ねじとは、配管や管用部品のつなぎ目に使用するねじ部のことを指します。接続部分となるパイプの内側に雌ねじ、継ぎ手部品の外側に雄ねじをそれぞれ切ることで、パイプ同士やバルブとの連結ができるようになります。
管用タップは、この雌ねじとなるパイプの内側へねじ山を切るために必要な工具です。
管用ねじには、管用平行ねじと管用テーパーねじの2種類があります。管用平行ねじは、ねじ部の形状が先端まで平行であることが特徴。主に機械部品の接合に使用され、雄ねじと雌ねじ共にISO規格で「G」(旧JIS規格「PF」)と表示されます。
管用テーパーねじは、ねじ部が先端にいくにつれ細くなる(テーパー状)のが特徴。気密性が高いことから、水道やガスの配管等で使用され、ISO規格で雄ねじは「R」(旧JIS規格「PT」)、雌ねじは「Rc」(旧JIS規格「PT」)と表します。
なお、雄ねじが管用テーパー、雌ねじが管用平行を組み合わせる場合は、雌ねじ側はISO規格「Rp」(旧JIS規格「PS」)を使用します。
管用テーパーねじの雌ねじ作成のために使用するタップです。さらに、スパイラルタップやポイントタップ、ハンドタップなど種類があるため、用途に合わせて選びます。いずれも、切り屑を排出する溝の形状に違いがあります。
管用平行タップは、管用平行ねじの雌ねじを作成するための工具です。雄ねじも管用平行であればISO規格G(旧JIS規格PF)を使用します。雄ねじが管用平行ねじの場合は、ISO規格Rp(旧JIS規格PS)に変わる点に注意が必要です。なお、管用テーパータップと同様に管用平行タップにも種類が複数あるため、用途に応じて選択します。
超硬管用タップは、材質に超硬合金を採用した高い硬度を持つ工具です。一般的なハイス管用タップでは対応できない高硬度のワークへの使用に適しています。ただし、靱性が低いため、落下など衝撃が加わると刃の欠損やチッピングが生じる恐れがあります。
管用タップを使用する際、まず適切なサイズのタップを選定することが重要です。タップのサイズは、配管の内径に合わせる必要があります。タップを使用する際には、タップが垂直に取り付けられることが大切です。
加えて、切削時には、タップに適切な切削液を供給して摩擦を減らし、タップの耐久性を高めるとともに、切削面を滑らかに保つことが求められます。タップの回転速度や送り速度等も、作業をスムーズに進めるためには非常に重要です。各メーカーが公表している切削条件に合わせて、加工を行うようにしましょう。
管用タップを使用する際には、適切な力加減や速度で使用することが求められます。過度に力をかけると、タップの折損や、管内でねじが切れない場合があります。そのため、作業前にメーカーが公表している切削条件に合っているかしっかり確認し、準備を整えることが必要です。
また、作業中はタップが切削熱で高温となるため、切削液を適切に使用し、タップが過熱や摩耗しないように注意することが、長期間の使用においても耐久性を保つポイントとなります。

管用タップは、下穴の中でタップが回転しながら溝を削ってねじ山を作成します。主に3つの種類があり、いずれも切り屑の排出性に違いがあります。ポイントタップは進行方向に切り屑を排出するのに対し、スパイラルタップは進行方向とは逆側から排出します。
また、手作業でねじ切りをするハンドタップは、タップの溝に切り屑を絡め取りながら、排出します。管用タップを選ぶ際はこれらの違いについても押さえておきましょう。
管用タップには、管用テーパータップと管用平行タップの2種類があります。それぞれ雌ねじの形状が大きく異なるため、間違えないように違いをしっかり押さえましょう。また、加工する際はメーカーが推奨する切削条件に設定することも重要です。
本サイトでは、管用タップ以外のタップの種類、メーカーなどについてもご紹介していますので、以下のリンクから他のページも是非チェックしてみて下さい。
当サイトでは「切削トラブル」「耐久性」「加工精度」など、現場で起きやすい悩みに合わせて、各メーカーの製品情報を整理しています。製品選びに迷った際は、ぜひ「タップメーカー3選」をご覧ください。


