タップが欠けた(チッピング)

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欠け(チッピング)が起きたタップとは?使い続けるとどうなる?

彌満和製作所公式HPキャプチャ
画像引用元:彌満和製作所公式HP(https://www.yamawa.com/Portals/0/resource/jp/tips/pdf/tips-061.pdf)

タップの欠けとは、ねじ部や食付き部の刃が欠けることを指します。欠けが起きたタップを使い続けると、加工精度が低下し、ネジ山の精度不良やバリの発生につながります。また、欠けた部分に無理な力が加わり、タップ折れの原因にもなるため、早めの対処が必要です。

欠け(チッピング)が起こる原因・仕組み

タップに過剰な負荷がかかっている

切削速度が適切でないと、刃先に過度な負荷がかかり欠けの原因になります。摩耗したタップを無理に使い続けることでもリスクが高まります。

切り屑の排出不良を起こしている

タップ加工時に切り屑の排出が不十分だと、次の加工がはじまる際にタップが切り屑を巻き込み、刃欠けが起こる恐れがあります。特にスパイラルタップでは、切り屑排出性能が重要となるため、使用するホルダーや治具の見直し、切削条件の最適化が必要です。

タップの材質やコーティングの不適合

加工材に対して適していないタップを使用すると、加工条件と刃先形状のミスマッチにより、刃欠けが起こりやすくなります。 特に、硬度の高い被削材に対して汎用のHSS(高速度鋼)タップを使用すると、摩耗やチッピングが発生しやすくなるため、注意が必要です。

刃欠けの原因と「すくい角」の関係

刃欠けの主な要因は、刃先形状と被削材との適合性です。
一般的に:

軟らかい材料向けのタップ:切削抵抗を抑えるため、刃先を鋭く設計(すくい角を強く)します。
硬い材料向けのタップ:刃先の耐久性を確保するため、刃先を鈍く設計(すくい角を弱く)します。

そのため、軟材用タップを硬材に使用すると、刃先が鋭いために強度が不足し、摩耗や欠けが起きやすくなるという現象が生じます。

材質選定の考え方と例

HSS(高速度鋼)タップは汎用性が高いものの、耐摩耗性や硬度が必要な加工には不向きです。
超硬合金製タップやコーティング(TiN、TiCN、AlTiNなど)されたタップは、高硬度材への加工で耐久性・靭性を補う目的で使用されます。

超硬タップはHSSに比べて靭性(粘り)は劣るものの、高硬度・高耐摩耗性を活かして欠けを抑制する設計になっています。

欠け(チッピング)の予防や対策

適切な切削条件の設定

回転速度を最適に設定することで、刃先への過負荷を防げます。メーカーが公開する条件との整合確認も重要です。

加工環境を改善する

シャンク長やホルダーサイズの見直し、切削油の選定で、切り屑の排出性を改善できます。これによりチッピングの発生も抑制されます。

耐久性の高いタップの選定

超硬タップやコーティング付きタップは、優れた耐摩耗性を持ち、長寿命化に貢献します。ただし、超硬材は靭性が低く、衝撃や断続的な負荷に対しては欠けやすいという特性もあるため、使用条件や被削材の性質に応じた選定が重要です。

メーカーを見直す

安価な製品では耐久性が劣り、欠けやすくなることがあります。信頼できるメーカーの製品を使うことで、安定性と長寿命が期待できます。

タップが欠けた(チッピング)

タップの欠け(チッピング)は、過剰な負荷や切り屑排出不良などが原因です。それでも改善されない場合は、メーカーの変更も視野に入れた方が良いでしょう。

当サイトでは「切削トラブル」「耐久性」「加工精度」など、現場で起きやすい悩みに合わせて、各メーカーの製品情報を整理しています。製品選びに迷った際は、ぜひ「タップメーカー3選」をご覧ください。

よくある課題別に選ぶ
タップメーカー3選

タップの寿命を延ばして
生産性を上げましょう
切りくずの噛み込み
ホルダーへの巻きつきが課題なら
彌満和製作所
(YAMAWA)
Z-PRO
彌満和製作所
引用元HP:彌満和製作所公式HP
https://www.yamawa.com/jp/
タップの全長を伸ばし
切りくずの排出を向上
機械加工で起こりやすい切りくずの噛み込みやホルダーへの巻き付きを防ぐため、一般的なタップよりも全長が長い「セミロング形状」を採用。切削油剤の確実な外部給油が可能となり、切りくずの詰まりによる折損や精度不良の改善に導く。
高硬度材の加工
タップの折損が課題なら
田野井製作所
(TANOI)
Wタフレット
田野井製作所Wタフレット
引用元HP:田野井製作所公式HP
https://www.tanoi-mfg.co.jp/product/w_tf/
HRC45の高硬度材でも
高寿命・高速度加工を実現
コーティングの密着性向上とワークとの摩擦を抑えるねじ山形状によって、高速加工と高耐久性を実現しているWタフレット。高硬度材でも加工定数を2倍に延ばした実績があり、タップ折損防止が期待できる。
めねじ内径のバリによる
加工工数の圧迫が課題なら
不二越
(NACHI)
バリレスシリーズ
不二越(NACHI)バリレスシリーズ
引用元HP:不二越(NACHI)公式HP
https://www.nachi-technologypark.jp/tool/product11/
めねじ内径のバリをなくし
バリ取りの二次加工を省く
「加工後のバリ取りは当然」という常識を覆す、バリレスシリーズ。下穴とタップ谷底の隙間を無くすことでバリレスを実現している。バリレス性能により懸念される寿命も、汎用タップと同等以上を担保。

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タップメーカー3選