Aタッピングネジとは、雌ネジがなくても取り付けできるネジのことです。外観は下穴に食い付きやすいようネジの先端が尖っており、ネジ山が先端まで立っています。また、タッピングネジの中でピッチが一番荒いのもAタッピングの特徴です。
雌ネジ加工しなくても、下穴さえあれば取り付けできることから、作業性の良さがメリットとなっています。扱いのしやすさからDIYで多く使用されており、小ねじと並んでホームセンターでも見かけることの多いネジです。
Aタッピングネジに対応可能な部材は、主に木材やハードボード、石綿、1.2㎜以下の薄鋼板などが挙げられます。また、プラスチックにも対応することが可能です。Aタッピングネジは下穴さえあれば締結できるものの、適切にネジ立てするには、ネジのサイズに合った下穴が必要である点に注意が必要です。

ネジの頭部が、鍋をひっくり返したような丸みのある形状をしていることから、この呼び名がつけられました。一般的に使用されることの多いネジです。
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| ねじの呼び径(d) | 2 | 2.3 | 2.5 | 2.6 | 3 | 3.5 | 4 | 4.5 | 5 | 6 | 8 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭部径(Φdk) | 3.5 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 5.5 | 6.0 | 7.0 | 8.0 | 9.0 | 10.5 | 14.0 |
| 頭部高さ(k) | 1.3 | 1.5 | 1.7 | 1.7 | 2.0 | 2.3 | 2.6 | 2.9 | 3.3 | 3.9 | 5.2 |
※単位は㎜

ネジ頭部が平らで、座面が円錐状の形をしたネジです。ネジ頭部を部材に完全に埋め込むため、下穴にも皿ネジ用の加工が必要となります。
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| ねじの呼び径(d) | 2 | 2.3 | 2.5 | 2.6 | 3 | 3.5 | 4 | 4.5 | 5 | 6 | 8 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭部径(Φdk) | 4.0 | 4.6 | 5.0 | 5.2 | 6.0 | 7.0 | 8.0 | 9.0 | 10.0 | 12.0 | 16.0 |
| 頭部高さ(k) | 1.20 | 1.35 | 1.45 | 1.50 | 1.75 | 2.00 | 2.30 | 2.55 | 2.80 | 3.40 | 4.40 |
※単位は㎜

Aトラス小ねじは、ナベ頭よりネジ頭部が大きいタイプのネジです。座面が広いため、強めに締め付けたい加工に適しています。
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| ねじの呼び径(d) | 2 | 2.3 | 2.5 | 2.6 | 3 | 3.5 | 4 | 4.5 | 5 | 6 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭部径(Φdk) | 4.5 | 5.2 | 5.7 | 5.9 | 6.9 | 8.1 | 9.4 | 10.6 | 11.8 | 14.0 |
| 頭部高さ(k) | 1.20 | 1.40 | 1.50 | 1.60 | 1.90 | 2.20 | 2.50 | 2.80 | 3.10 | 3.70 |
※単位は㎜
Aタッピングねじは、雌ねじ加工なしで下穴に直接ねじ込めるねじで、作業性に優れDIYでも広く使われます。ピッチが荒く、木材や薄鋼板、プラスチックなどが主な対応素材です。代表的な形状にはナベ・皿・トラス頭があり、用途に応じた選定が必要です。
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